凍頂烏龍茶をはじめとする青茶の製造方法のチャートを示すと次のようになります。 【日光萎凋(屋外で萎れさせる)】⇒【室内萎凋(室内に静置)】⇒⇒【撹拌(混ぜ、揺り動かし、発酵を促し、水分を発散させる)】(萎凋と撹拌は何度も繰り返す)⇒【殺青(加熱して発酵を止める)】⇒⇒【揉捻(もむ)】⇒【玉解(ほぐす)】⇒【乾燥(焙火)】 このなかで発酵を止める「殺青」までは、だいたい他の青茶(文山包種茶など)と同じですが、 最後の行の【揉捻(もむ)】⇒【玉解(ほぐす)】を、凍頂烏龍茶の場合は何度も繰り返します。 その間に、茶葉を球状に揉み込む「団柔」という工程があり、それをほぐして乾燥してまた揉み込んで、3回これを繰り返し、最後に最終乾燥となります。 機械を使ったとしても、なお手間のかかる、重労働です。 日本茶のように、大きな機械の左から茶葉を投入すれば右から荒茶になってでてくる、というわけにはいかないのです。これをみても高価なのはうなずけます。 この手間のかかる製造工程から、どんな香りと味わいが生まれ出てくるのか、何はともあれぜひお試しください。