凍頂烏龍茶は、本来は「青心烏龍茶」という茶樹(品種)から採れた茶葉で作られてきました。 ですから、凍頂烏龍茶といえば青心烏龍種であり、青心烏龍種でなければ凍頂烏龍茶でないという人もいます。なので、凍頂山でつくられた、他の品種、「金萓茶」、「四季春」などは、あえて区別して「鹿谷金萓茶」「鹿谷四季春」などどいうこともあります。 「鹿谷」とは凍頂山のあるところ、台湾南投県鹿谷郷の地名からとったものです。一方で凍頂で作ったことに重きを置いて「凍頂烏龍金萓茶」などということもあり、間違いとはいえません。どちらもおいしいのですが、本来の堂々とした凍頂烏龍茶の味わいといえば、やっぱり青心烏龍種かな、という気はします。これはやはり、青心烏龍種のもつ通好みの味わいからきているのかもしれません。 金萓茶、四季春は甘みがあって、ソフトで、最初は惹かれるのですが、やっぱりいつかは青心烏龍種にもどってくる、そんなところがあるように思います。