「血液サラサラ」の違い
「病院で血液をサラサラにするクスリをもらってるんだよ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが。。。「サラサラにするクスリ」。本当でしょうか? と、いうのも一般的に「血液をサラサラにする病院のクスリ」というものを挙げてみると「バイアスピリン」、「バファリン81mg」、「パナルジン」、「プレタール」、「ワーファリン」などがあります。これらは一般的には「血栓予防薬」と呼ばれます。働きとしては「血小板の働きや血液が固まる過程を阻害して血を固まりにくくする」というようになっております。確かに梗塞の大きな原因となる血栓を予防する上では大事なお薬ですが、副作用があったり、定期的な検査を必要としたり、食べられる食品が制限されたりすることもあります。漢方薬にも血液をサラサラにするものがあり、お客様の多くはこれらを西洋薬と同じものとしてとらえられている方が多いのですが、これは残念ながら間違いです。 西洋薬はあくまでも血液の成分を固まりにくく、血栓を出来づらいようにするものですが、漢方薬は血液を浄化し、血液の質を高めることにより、血流を改善したり、血栓や梗塞を予防することができます。もちろん食事の制限をする必要もありませんし、正しく用いれば副作用を怖がる必要もありません。確かに西洋薬のような即効性を期待するのは難しいかもしれませんが、そもそもの目的が異なるため、漢方薬だから効果の発現が遅い、ということではなく、各々のアプローチの方法が違うものであるということをご理解していただきたいと思います。
例えば、夏の時期に多い脳梗塞は気温の上昇により体内が脱水状態になり、血液の容量も減少し、心臓から打ち出す血液量が減少することにより、血圧が低下しやすく、その結果として動脈硬化の素因を持っている人は血液が固まりやすくなり、発症するケースが多くなります。動脈硬化の素因がある人=血中コレステロールや中性脂肪が多い人、糖尿病の人など様々な持病がある人であることが多いわけであり、ただ血液成分だけを流れやすくサラサラにすればいいというものではありません。こうした時に、血だけではなく、服用することにより体内のこういった持病も一緒に改善していけるのも漢方薬の大きな特徴です。
血液の質を高める血液浄化の漢方薬としては当店では冠元顆粒や婦宝当帰膠などがありますが、いずれもその品目に応じて様々な血以外の恩恵を受けることが出来ます。様々な漢方がある中で、自分に必要なものを選び、それを服用することで血液の質は高まり、多くの病気の予防や改善にも大きな力になるでしょう。梗塞のような重篤な症状は何よりも日ごろからの予防が肝心です。 |