【別 名】…シベリア人参・エレウテロコック・エゾウコギ
概 要 ●この生薬は、ソ連のスポーツ選手が体力を増強しパフォーマンスを高めるために広く用いていたことで、1950年代に欧米で評判になりました。中国では少なくとも2000年前から利用され、神農は、腹痛.気の衰弱、傷に有効であると勧めるとももに、"足の不自由な子供を即座に歩かせる"と述べています。 ●ウコギ科ウコギの根を抽出したもので多糖類、配糖体などを含有します。強壮、強精、強心、疲労回復、食欲不振、さらに血中コレステロール減少、動脈硬化防止など、生体のバランスを保つ効果があります。
伝統的薬能 ・風湿を遣し、出し.筋肉や骨を強化します。 ・湿を変質させ、腫れを減らします。
【基原(素材)】…ウコギ科エゾウコギの根皮
※中医学の薬性理論の大きな柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」で、いずれも生薬の効能効果と関連があります。
【温寒】… 温 ※性:生薬はその性質によって大きく「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。例えぱ、患者の熱を抑える作用のある生薬の性は寒(涼)性であり、冷えの症状を改善する生薬の性は熱(温)性です。寒性、涼性の生薬は体を冷やし、消炎・鎮静作用があり、熱性、温性の生薬は体を温め、興奮作用があります。
【帰経】…肝・腎 ※帰経とは生薬が体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。
【薬味】…辛・苦 まず肺に入ります。 次に心に入ります。 ※味とは薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。 「酸」(酸味)=収縮・固渋作用があり、肝に作用する。 「苦」(苦味)=熱をとって固める作用があり、心に作用する。 「甘」(甘味)=緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。 「辛」(辛味)=体を温め、発散作用があり、肺に作用する。 「鹸」(塩味)=しこりを和らげる軟化作用があり、腎に作用する。
【薬理作用】…強壮、刺激、ストレスに対処、抗ウィルス、血糖値在下げる、免疫賦活
【学 名】…Eleutherococcus senticosus |