概 要 強心、鎮静、鎮痙、解熱、解毒に用います。牛の胆嚢や胆管内に病的にできた結石で胆汁酸、アミノ酸などを含みます。解熱薬としてかぜ薬に処方したり、強心薬として用います。
【基原(素材)】…ウシ科ウシBos taurus L. var. domesticus Gmelinの胆嚢もしくは胆管中に病的に生じた結石です。
※中医学の薬性理論の大きな柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」で、いずれも生薬の効能効果と関連があります。
【帰経】…心・肝 ※帰経とは生薬が体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。
【薬味】…苦凉 まず心に入ります。 ※味とは薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。 「酸」(酸味)=収縮・固渋作用があり、肝に作用する。 「苦」(苦味)=熱をとって固める作用があり、心に作用する。 「甘」(甘味)=緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。 「辛」(辛味)=体を温め、発散作用があり、肺に作用する。 「鹸」(塩味)=しこりを和らげる軟化作用があり、腎に作用する。
【薬効】…強心作用 血栓症改善作用 赤血球新生促進作用 血圧降下作用 解熱作用 鎮静作用 抗炎症作用 鎮痙作用
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