間質性膀胱炎は、膀胱に起こる原因不明の慢性疾患です。

　間質性膀胱炎は明らかな原因が分かっていません。膀胱粘膜の異常・自己免疫・アレルギー・自律神経の異常などが考えられています。

　主な症状としては、頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿意亢進、膀胱不快 感、膀胱痛などがあります。この中でもっとも多いのは頻尿で、排尿間隔が昼夜を問わず30分未満となることがあります。特徴的なのは膀胱痛・不快感であり、えぐる 様な強烈な痛みが生じることもあります。そのほか、残尿感、排尿困難、排尿時痛などの排尿随伴症状、下腹部・骨盤部・会陰部・尿道の痛みや性交痛、腰痛などがあります。

　間質性膀胱炎の治療としては、膀胱水圧拡張術を中心として、抗ヒスタミン薬、三環系抗 うつ薬などの内服治療、ヘパリンなどの膀胱内注入療法などを併用して行うことが多いです。

　しかし、いずれも対症療法的な意味合いが強いです。症状が管理できない場合は、鎮痛目的にモルヒネ製剤を用いることもあります。最終的に膀胱摘出を行わざるを得ない症例もあります。