月経が開始されれば何らかの治療を必要とする病気を除いては、全ての女性に妊娠する可能性があります。そのため最近では、避妊に失敗した高齢出産と知識の薄い若い世代に該当する世代が、妊娠中絶の手術を受ける傾向にあります。そして、若い世代の妊娠中絶を保護者が認知していないという深刻な問題が浮上しています。
人工的に中絶する場合、自分では育てることができないことが理由となります。妊娠中絶をする人には様々な傾向がありますが、主に子供の多い家庭や学生にみられ、精神的・経済的なことが要因となって手術を受ける人が多いです。また、妊婦自身は中絶を望んでいなくても、医学的に中絶をしなければならないケースもあります。
基本的には妊婦の意思が尊重されますが、医学的見地からやむを得ず手術する場合もあります。例えば、妊娠したことによって妊婦自身の体に何らかの負担が生じる。お腹の中の胎児が、生まれてきても生存できる確率の低い障害を持っている。こういったケースの場合、医師は妊娠中絶を勧めることもあります。倫理的には母子共に助けることが理想とされますが、胎児を助けることによって母体が危険にさらされる場合は、母体が優先されることがほとんどです。特に経産婦の場合は既に上の子が存在しているため、生活や今後の人生を考慮すると、母体が最優先されます。妊娠週数によっては胎児を先に出産させて助けるという方法もありますが、多くは周産期レベルでの治療を要するため、全ての医療機関で対応できることではありません。