赤くてかゆい!しもやけの症状と対処法
冬の季節病とも言える「しもやけ」。知ってはいるけど、「自分には縁がない」「昔の肌トラブル」と思っていませんか?じつは現代の生活スタイルには、しもやけを引き起こす危険がひそんでおり、意外に身近な肌トラブルなのです。できてしまうとやっかいなしもやけ、その症状と対処法をくわしく解説します。
寒い環境で生じやすい肌のトラブルに、しもやけがあります。別名、凍瘡(とうそう)とも呼ばれ、おもに手や足、耳たぶや鼻、頬に赤い発疹や腫れが生じ、かゆみや痛みを伴うのが特徴です。寒い時期に見られることから、冬の季節病とも言えるでしょう。
寒くなると血管は動脈、静脈ともに収縮しますが、動脈は温められるとすみやかに元に戻りやすいのにくらべ、静脈は戻りにくいという性質があります。この時間差によって血液の循環が滞り、体の末梢部分にある手足や耳に栄養が届かなくなって、うっ血や炎症といったしもやけの症状が起こると考えられています。
たとえば、デザイン重視の細いパンプスやきゅうくつなブーツ。こうした靴を長時間はき続けると、足の指先が圧迫されて血行が悪くなります。また、最近ブームとなっているジョギングなどのスポーツも、汗をかいたままでいると衣類が湿った状態となって肌が冷え、しもやけを引き起こす場合があると考えられます。
しもやけは、できてしまうと非常につらい肌トラブルです。水疱やびらん(ただれ)が生じることもあり、早いうちから対処しないといけませんが、乾燥からくる炎症など、他の肌トラブルと勘違いをすることもあるため注意が必要です。