【別 名】…チャイニーズ・クレマチス
概 要 ●様々種類のヨーロッパのクレマチスがホメオパシーに使用されていますが、ハーブ療法ではめったに利用されていません。中国種は1000年前から中国伝統医学で使用されています。 ●この生薬は魚の骨を柔らかくする貴重な救急薬で、喉に魚の骨が刺さった場合、家庭で使える治療薬として黒砂糖を溶かした酢とともに服用します。 ●鎮痛薬として、神経痛、リウマチ、痛風、筋肉痛、腰痛などに応用し、また言語障害、手足の痳痺、まぶたの引きつれなど各種器官の痳痺による疾患、盗汗、黄疸、浮腫などに応用する。
【基原(素材)】…キンポウゲ科 Ranunculaceaeシナボタンツル(キンポウゲ科 Ranunculaceae)その他近縁植物の根
※中医学の薬性理論の大きな柱となるのが次に掲げる「性・味・帰経」で、いずれも生薬の効能効果と関連があります。
【温寒】… 温 ※性:生薬はその性質によって大きく「寒・涼・平・熱・温」に分かれます。例えぱ、患者の熱を抑える作用のある生薬の性は寒(涼)性であり、冷えの症状を改善する生薬の性は熱(温)性です。寒性、涼性の生薬は体を冷やし、消炎・鎮静作用があり、熱性、温性の生薬は体を温め、興奮作用があります。 【補瀉】… 瀉 【潤燥】… 燥 【升降】… 降 【散収】… 散 【帰経】…膀胱 ※帰経とは生薬が体のどの部位(臓腑経絡)に作用するかを示すものです。
【薬味】…辛 まず肺に入ります。 ※味とは薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。 「酸」(酸味)=収縮・固渋作用があり、肝に作用する。 「苦」(苦味)=熱をとって固める作用があり、心に作用する。 「甘」(甘味)=緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。 「辛」(辛味)=体を温め、発散作用があり、肺に作用する。 「鹸」(塩味)=しこりを和らげる軟化作用があり、腎に作用する。
【薬効】…去風湿作用 通経絡作用
【薬理作用】…●鎮痛薬として、神経痛、リウマチ、痛風、筋肉痛、腰痛などに応用し、また言語障害、手足の痳痺、まぶたの引きつれなど各種器官の痳痺による疾患、盗汗、黄疸、浮腫などに応用します。
【用 途】…●風や湿を追い散らします。 ●全経絡における気の循環を活発にします。
【学 名】…Clematis chinensis Osbeck
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