板藍根(ばんらんこん)とはタイセイやホソバタイセイというアブラナ科の植物の根を乾燥させた生薬です。中国ではこれ以外にもキツネノマゴ科の植物リュウキュウアイ(別名:馬藍)の根や根茎も用います。少し難しくなりますが東洋医学では、板藍根は≪清熱解毒≫≪涼血利咽≫の薬能をもつ生薬とされています。≪清熱解毒≫とは、細菌やウイルスによる感染や炎症に伴う発熱、腫脹、疼痛などを抑える働き、≪涼血利咽≫とは、のぼせや発赤、紅班、鼻血、充血などの症状やのどの症状を抑える働きを意味します。これらの作用は、現代医学的な基礎研究の結果からも裏付けられています。