メシル酸フェントラミンは、交感神経拮抗薬として、海綿体への血流を下げることで勃起障害の原因の1つである「アドレナリン反射」の効果を防ぎ、海綿体に血液を大量に送り込んで勃起を促す薬です。
アドレナリンは、血中に放出されることで血圧と血糖値を上げますので、疾患を持ってる方に選択されるED治療薬と言えます。
通常な作用ながら性行為の際にも分泌され、興奮を高める効果があるのですが、ストレスを過剰に受けることで主要な器官ではない部分の血流は絞り込まれ(性器の海綿体もこれに含まれます)、血流が下がって海綿体の充血=勃起がしずらくなるのです。これをアドレナリン反射と言います。
メシル酸フェントラミンは、そのアドレナリンを刺激する交感神経をブロックすることで血管を拡張させ、海綿体平滑筋の弛緩を促し、海綿体に血液を送り込みます。
また、薬効が発揮されるまでの時間は、約15分程度と短いのもメシル酸フェントラミンの特徴です。
作用効果が異なる為、従来のED治療薬で十分な効果を得られなかった方にも有効です。
勃起を促進する薬のデメリットである「性行為の数時間前に服用しなくてはならず、性行為にいたるまでの時間を計算しなくてはならない」という、ある種面倒な部分のない、非常に使いやすい薬となっています。また女性不感症にも有効として評価中です。